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木ノ戸久仁子氏 ― “稀晶石”を生み出す陶芸家の物語

アート

2026.06.17

木ノ戸久仁子氏 ― “稀晶石”を生み出す陶芸家の物語

出生と初期の歩み

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  • 1976年、滋賀県生まれ。自然への興味が幼少期から人とは違っていました。綺麗な石を見つけるたび拾い集め、質感や色、重なりを観察することが遊びであり、学びの日々。
  • 1995年、登り窯の窯元「宗陶苑」で作陶を始め、「若手のオブジェ集団 SEEDS」にも参加。伝統技法を学びつつ、自らの感性を開拓していきます。
  • 1998年、ニュージーランドでの滞在で、陶芸だけでなくアートとしての作品制作と国際の反応を知る経験。陶土を媒介に、石と陶器のあいだを往く表現を試み始めます。
  • 2001年、信楽窯業試験場釉薬科を修了。釉薬の科学的側面と、焼成の“プロセス”に深く関心を抱くようになります。

“世界石化計画” ― 作品のテーマと表現の核心

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  • 木ノ戸さんは「石」の魅力に取り憑かれて以来、陶芸技法を用いて人工の“石”を創り続けています。その名は「稀晶石(きしょうせき)」。鉱物や自然に存在する石とは異なるけれど、石のように呼吸し、時間を刻み、記憶を宿す存在です。
  • 個展のタイトル「世界石化計画」「続・世界石化計画」「世界石化計画III」「Stone Maker」などが示すように、“石になるまでの時間”や“人工と自然の境界”を探る挑戦的なテーマ。
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メディア露出・展覧会での評価

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  • 日本橋三越本店での個展「アーティファクト 木ノ戸久仁子 陶展」では、初めて三越での開催となり、その作品は実用器からオブジェまで幅広く展開。石をつくる技法や“世界石化計画”のストーリーが新聞やギャラリーで紹介されました。
  • 2025年6月、南青山・白白庵での個展「Stone Maker」では、作品すべてを展示・販売。茶会やオンライン企画を含めた広範な活動で、作品と作家性がますます注目を集めています。(note(ノート))
  • ショーケースギャラリー(横浜市民ギャラリーあざみ野)など美術館や公共ギャラリーでの展示にも参加。日常空間・公共空間における陶芸の可能性を拡張しており、アート愛好家らからの評価が高いです。(Pakupakuan)

出会いとご縁のストーリー

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  • 私が木ノ戸さんの作品をたまたま手に取った瞬間、その表現がほかとは違うことを直感しました。独特の佇まいがある。
  • ある友人へのプレゼントにどうしても欲しくて、ダメ元でオーダーをお願いしたところ快く引き受けてくださり、約1年の時を経て贈ることができました。その時、もうひとつ同じ窯で焼いてもらったものを今も大切に手元に置いています。宝物です。
  • 今回は陽和リトリートのためのオブジェを依頼。空間の入口や、ゲストが入った瞬間に目にする位置に設置することで、訪れる方々の五感を開く一助となっています。

🌿 陽和リトリートにおけるオブジェの意味とこれから

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木ノ戸さんのオブジェが陽和リトリートに入ることは、単なる装飾ではありません。
それは“空間と時間を耕す”存在。訪れる人が歩く床、手に触れる扉、光が当たる壁──そのすべてと静かに共鳴し、空間に新たな呼吸をもたらしてくれます。

自然素材の和の建築、ヒノキの香り漂う空間、庭の緑。
そうした要素と共に、木ノ戸さんの作品は「人工と自然のあいだ」に立ち、訪れる人に“静かな対話”を届けています。

今回、陽和リトリートに迎えた作品の名は 「借景の石」
この作品は単体として存在するだけでなく、周囲の環境と溶け合うことで初めて完成するものです。
庭や空、建築、光といったすべてが“借景”となり、作品と繋がり合う。そこに立つことで、人は「自分もまたその景の一部である」と感じられるのではないでしょうか。

「借景の石」は、陽和リトリートの空間を象徴する作品です。
人工と自然、過去と未来、人と場所。そのすべてを結びつける静かな要として、これからもゲストを迎え続けてくれるでしょう。


作品を感じていただきたい

木ノ戸久仁子さんの作品は、“石のような陶芸”“記憶を刻む物質”“人工と自然の境界を問う問い”を含んでいます。

陽和リトリートでその空気を感じていただけることを、私は心から誇りに思います。

あなたの訪問時には、このオブジェが静かに迎える音を感じ、存在に寄せる眼差しを持っていただければ幸いです。

木ノ戸久仁子 人間が石を作る
https://www.instagram.com/kishouseki/?hl=ja

陽和リトリート陽和リトリートは、首都圏からほどよく離れた館山の地に佇む、古民家を改装した一棟貸しの宿泊施設です。サウナ、ジャグジー、焚火hiwa-retreat.com

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